企業ウェブサイトリニューアル、マーケティングオートメーションはいつ始めるべきか。
仮にあなたが企業ウェブサイトのリニューアルプロジェクトを任されたチームの一員として今回のリニューアルではマーケティングオートメーションも取り組みたいと考えているとします。デジタルマーケティング全盛の今、企業Webサイトのリニューアル時にはマーケティングオートメーションに取り組もうという企業も多いはずです。あなたはマーケティングオートメーションをどの手順で実施すれば良いのでしょうか。
結論から先に書くと私はマーケティングオートメーションについては「リニューアル当初からプランをしつつ、本格的な施策の実施はリニューアル後の第2フェーズ(ステップ)から取り組めば良い」と考えています。
ウェブサイトリニューアルプロジェクトを成功させるには、現状の把握(アクセス状況や社内からの評価)や競合調査、KPIの設定などを行い、その後コンセプトを決め、デザインや構成などを構築していきますが、マーケティングオートメーションについての作業を実施するのはサイトが完成してからでも遅くないです。
マーケティングオートメーション(MA)の為にウェブサイトに加える変更というのは、主に以下の3点です。
- ウェブサイトにMA用のタグを埋め込みし、匿名とリードの行動を把握
- CTAがしっかり配置されているか確認。EFO(入力フォーム最適化)も検討
- CTAに繋がるようにブログや教育コンテンツ(ebook)、メーリングリストを活用
1のMA用のタグというのは、マーケティングオートメーションを提供しているサービスから発行されるもので、Googleアナリティクスの計測タグのようなもの、スニペットです。これをウェブサイトに埋め込むことにより、ウェブサイトのアクセス数を一人単位で見ることが出来るものです。仮にAさん(はじめは匿名)の閲覧したページや、クリックした箇所、そしてお問合せフォームへ入力等がまとめて閲覧することが出来ます。見込み客(リード)になった際には過去の行動を把握することでより適切に営業対応できるというものです。
2は、1を成功させるためには必要不可欠のステップで、様々なページから全てお問合せフォームに繋げる事で出来るだけ早い段階で匿名->見込み客(リード)にすることが目的です。
3は、「ブログやebook、メーリングリスト等を使ってリードを引き寄せる施策」で、これは大変有効なのですが、デジタルマーケティング担当社が社内にいる場合のみ実施出来ます。「MAをいつから・・・」という企業ではまずその担当者またはチームを決めるところから着手すべきです。そして担当者が決まりましたらその方がMAを勉強し、実行に移すべきです。
MAは、リニューアル後から初めても遅くないです。ただリニューアルを実行する制作会社にはMAを実施したいという旨は必ずプランニングのはじめの段階から伝えるべきです。