2015年のデザイントレンド
2015年になりました。今年はどのようなデザインが流行るのか、designmodoに興味深い記事があったのでこちらを参考に私の意見も少し追加してみます。
- 高品質(自然な感じの)ストックフォト
これまで自社のウェブサイトに必要な写真画像を外部から購入するとどうしても素材っぽくなり(日本では何処にでもいそうな営業マンやOLや握手シーンなどが多かった気がします)、ウェブ制作のプロによってはストックフォトは全力で避けるべきと訴えていますが、ストックフォトもここ1,2年で傾向が変わり、より自然な感じ(日常を切り取ったようなもの)が増えてきました。どこにでもありそうな画像よりはしっかりとストーリーを伝える写真を当社でも採用してきたいと思います。 - 単色の強調
当社の2015年版サイトがまさにそうなのですが、1つのコーポレートカラーを強調したものが増えています。このカラーを背景、文字、画像、ボタンなどで使うことでブランドイメージを強めに伝えるものです。 - ビデオ背景
2014年本当に増えてきたのがビデオ背景ウェブサイトです。やはり画像が動くということでより多くの情報をひと目で伝えることが出来ます。今年も引き続きブランドイメージを強調したい際に使用されると思います。
ビデオ背景サンプル - 特徴的なナビゲーションメニュー
これまでナビゲーション・メニューといえば、左右のサイドバーかヘッダーのしたに横並びにさせることが多かったのですが、近年、特にスマートフォンやタブレットの影響でしょうか、さまざまな形態のナビゲーションが散見されます。
例えば以下の様なサイトはサイト全面を使ったナビゲーションを使用しています。
こういったナビゲーションは日本の一般企業では導入しにくい部類のものだと思いますが、キャンペーンサイトなどでは役に立つでしょう。
- カード・タイル風
2014年はマガジンレイアウトやタイルレイアウトが流行しました。今年も引き続くかどうか…。
- 固定されたブロック
サイドバーなどを固定する手法です。 - 部分的なパララックス
パララックス効果とは、背景と手前の部品が異なるスピードでスクロールする効果で2012〜2014年は実にたくさんのサイトがこの手法で作成されました。そろそろ「パララックス嫌い」というひともたくさんいる手法ですが、細部に使えばまだまだ効果的だということです。
がっつりパララックス例:東京スカイツリーサイト
- スクロールさせる
昔(10年位前まで)はスクロールさせないで1ページを完結させることがある程度評価された時代がありました。でも今、これもスマホのせいか、スクロールさせるサイト(当社の2014年までのサイトもワンページでした)が人気のようです。
かと言って楽天市場の商品ページのようにコレでもかっていうくらい宣伝文句が並んだページやLPには多少ウンザリします。適量を守りましょう。 - イラスト・アイコン
サイトの機能をわかりやすくするためにこれからはよりイラストやアイコンが重用されることになりそうです。 - ビッグデータ・グラフ
データを扱うサイトではこれまでテーブル(表)を使って表現されてきたものをグラフで表現することが増えてきそうです。当社でもシステムのレポートなどにJavaScriptを使ったチャートを利用しています。 - 商品を全面に表現したサイト
今の時代は商品を素材の質感がわかるくらい詳細に見せたり、3D画像で表現したりも出来るようになっています。
このサイト面白いです。
- フラットデザイン
グラデーションがない、平たいデザインのことです。当社でも大活躍ですし、巷でも大変流行しています。 - モバイルファースト
現在ではコンスーマー向けのサイトのアクセスは半数以上がモバイル(スマホやタブレット)経由ということでウェブサイトもそもそもモバイルを第一に考えてデザインされることが増えてきました。B2Bのシーンではまだ確認しますが、レスポンシブデザイン(1つのソースでデスクトップもモバイルも対応する手法)がデフォルトになりつつあります。 - 手書きのイラストや文字
- マイクロUX
- 幾何学模様
- 大きくて太い文字(タイポグラフィ)
英語は文字だけでも美しいです。というのがデザイナーの常套句です。 - ウェブサイト生成システム
今はウェブサイトは人が作らなくても良い時代になりました。勿論まだまだ制限はありますが、ほとんどコーディングなどの知識は不要で作れます。 - パーソナルブランディング
個人をアピールするサイトが増えています。これからは組織よりも組織の中にいる人の時代なのかもしれません。日本ではブロガーだけでなく、エンジニアや起業家が自分のサイトを作っています。この動きが今年さらに広がるかどうか…。 - マテリアルデザイン
2014年のフラットデザインを塗り替えるものとしてGoogleが投入したマテリアルデザインですが、「フラットデザインよりも触れそうなデザイン」は今年より多く採用されそうです。 - インタラクティブ・ジャーニー(旅)
ウェブサイトはこれからは見ているだけではありません。閲覧を進めていくうちに音を出したり、カメラに繋げたり、マイクを使って対話をするようになるでしょう。例えばアンケートもこれまでのフォームからインタラクティブになり回答によってことなるページに遷移させたりできます。
以上まとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
たくさんあるトレンドですが私たちは常にこれらの知識をベースにお客様の目的にあった手法を提案してまいりますので、お客様自身がこれらのトレンドを知っている必要は全くございません。当社にご希望をお聞かせいただいた後はまるっとお任せください。
またデザインはいくらでも当社でお手伝いできますが、より大切なのはお客様の提供している消費やサービス自体(主体)であり、コンテンツです。お客様は良いコンテンツをどうやって作っていくかに集中することが目的達成の一番の近道です。