北京出張報告2018秋

2018/11/12
社長ブログ

先日北京に出張して参りました。中国は2、3年に1度程度訪れていたのですが、これまで上海や広州、香港方面が多く、北京は初めてでした。
北京での今回の滞在で感じた事を総括すると「テクノロジーの応用がすごい」となります。
ITテクノロジーというのは一般的に世界中で同時に発展していくものです。日本でも中国でもアメリカでもスマホが持つセンサーなど機能は統一しています。つまり日本にも中国と同等のテクノロジーは確かに存在するのですが、若い年齢層の人口や地域、政治、法律などの社会的要因によって、日本以上にテクノロジーが広く応用されている点が日本とは大きく違っていました。
日本では様々な制約により、例えばキャッシュレス化なども中国の様に普及しておらず、テクノロジーを伸び伸びと活用できる隣国の環境が羨ましくありました。

例えば、アリババが出資する「盒馬鮮生(Hema Xiansheng)」では小売に最適化されたテクノロジー最前線を体験することができました。
同社の店舗は一見すると日本のスーパーマーケットと同じように見えます。全体的な品揃えは清潔・上質な印象で、店内で特に目を惹くエリアは生簀で活魚が並ぶ鮮魚コーナーで、その場で調理を依頼し、店内で食べることができるなどのサービスも提供されています。またにこのHemaではオムニチャネル(O2O)、スマートフォンアプリ、キャッシュレス決済など時代の先端テクノロジーが最大限活用されていました。

  1. 商品はアプリでも店でも当然同じ価格になっている。
  2. 商品バーコードを読み取るとスマホで商品詳細が閲覧可能。
  3. 自宅に居ながらアプリで商品を購入し、店舗から3キロメートル以内の利用者へは、30分以内に宅配してくれる。
  4. 商品ピッキング専用のスタッフが10人以上確認でき、デリバリー専用スタッフも配置されている。

まだHemaは始まったばかり、今後もデジタル時代にふさわしい販売戦略を広げていくことが容易に想像できます。

参考ニュースビデオ

次に、北京では飲食店でも発見がありました。メニュー冊子をおいていない火鍋店に行ってまいりました。これまでKFCでも見かける事がありましたが、スマホでテーブル上のQRコードをスキャンすると、その場で注文が完了します。ここで驚いたのは同じテーブルに着く複数名が同じ注文内容をリアルタイムに共有できる点で、誰がどの品を注文したのかわかります。配膳や接客サービス用に人員は配置されていましたが、これも今後一部が置いてかわるのでしょうか。
もちろん会計もキャッシュレスなので会計待ち時間が発生せず利用側もとても快適です。飲食業界・サービス業会の経営者こそ今の中国に視察に来るべきだと感じました。

その他今回の北京滞在で気がついた事、感じた事を箇条書きにして終わりたいと思います。
気になる点があれば調べたりお問い合わせください。

  • 北京は東京の何倍も広い(東京の7.5倍らしい)。
    • 意外な理由から毎日天安門広場前を運転する事に…。長安街はとっても広かったです。
  • 万里の長城 や頤和園では歴史を感じました。
    • 万里の長城のロープウェイが高速で、トイレが意外に綺麗でした。
    • 頤和園は広かった。ガイド役への支払いも勿論スマホでした。
  • キャッシュレスだと自動販売機のお金回収業務がなくなる等で、普及が進み様々なものが自動化、無人化するようです。
    • 無人小型カラオケボックス、無人ワイン(一杯毎)販売機などがモール内に設置されていました。
  • 中国は各人が持つモバイルネットワークが快適なのでベトナムとは違い店内無料Wifiはあまり人気がないようでした。
  • 駐車場の全ての車の前にカメラが設置されていて、キオスクで車両検索ができ、映像を見る事ができました。
  • 印象に残ったお店
    • 1949-全鸭季(金宝街)は、ゴージャスな空間で、北京ダック以外の食事も美味しかったです。
    • 胡大饭馆では、四川料理店で辛いザリガニがたくさん食べられます。
  • 運転代行の人はスマホアプリで呼べばミニバイクに乗ってどこにでも来てくレます。シェア自転車などパーソナルモビリティも進んでます。
  • トイレ清掃管理にもQRコードが使われていました。
  • 飲食店の従業員は正月期間は給料が平時の3倍支払われるなど需要と供給のバランスが取れる施策が実践されていました。
    • 日本では3Kの職場でも3倍の給与は払えていないので経済成長は素晴らしいなと感じました。

以上

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