今日から始める多言語ウェブサイトと印刷物
これまで当社では海外に進出している企業(例えば中国進出している日系企業やハワイ現地の法人)からローカル言葉でのウェブサイト制作を依頼されるケースが多かったのですが、近頃は日本国内からも外国人インバウンド用ウェブサイトや印刷物制作に関するお問合せが増えて参りました。そこで今回は日本国内企業向けに、インバウンド向け多言語ウェブサイトや印刷物を制作する際に役に立つ知識をご紹介したいと思います。
- コンテンツ(内容)に関して
- 翻訳について
- 翻訳されたコンテンツを実装する
コンテンツに関して
インバウンド向けウェブサイトや印刷物制作の第一ステップは「翻訳」ではありません。まず考えなくてはいけないことは、自社の日本語コンテンツを単純に翻訳するだけで良いのかどうか、という点です。これは貴社が日本人と外国人に提供しているサービスが同一かどうかによって対応が異なります。例えば飲食店や小売店であれば多くの情報はそのまま翻訳してしまって問題はありませんが、外国人向けに伝えたいメッセージ(範囲や深さ)が、日本人向けに伝えたいものと異なるケースというのもあります。
例えば着物レンタルサービスや焼肉店は正しい利用方法を伝えたいでしょうし、老舗のお店であれば企業の歴史を伝えたい事もあります。また日本の祝日関連の案内は訪日外国人には不要です。このようにサービス内容が、日本人向けと外国人向けで異なる場合は、それぞれに対応するコンテンツを用意した方が結果的に良い結果・CV(お問合せなどのコンバージョン数)を得られます。
翻訳について
コンテンツが固まりましたら次は翻訳です。翻訳には、機械翻訳と人力翻訳があります。例えばお店の住所や電話番号などの単純な情報であれば機械翻訳をすることでお金をあまりかけずに翻訳が可能です。ただ単語ではない、長文などは日本語からの機械翻訳はまだ精度上の問題がありますので、人力翻訳がおすすめとなります。英語以外の複数の言語へも対応したい場合では、英語はお金を変えた人力翻訳で行い、英語からその他の言語(中国語やタイ語)へは機械翻訳を使うという手段も場合によってはおすすめとなります。
機械翻訳は、Google翻訳やBing翻訳が無料で利用可能です。人力翻訳については、Gengoやその他のクラウドソーシングで検索すればすぐに翻訳にして貰えますし、費用も1文字5円程度からと格安です。ただし、長期的に翻訳を依頼したい場合は、クラウドソーシングでは以来の度に翻訳者が更となるので翻訳の質や選択する単語の統一感が得られず、全体のまとまりを保つことが困難になります。長期的に翻訳が必要なケースでは1つの翻訳会社さんに継続して依頼するか、よく使う単語は辞書を用意することで高品質の翻訳が行えます。
翻訳されたコンテンツを実装する
翻訳文が完成したら、次はウェブサイトで言語を選べるようにしたり、翻訳された印刷物の制作を行います。
印刷物は、はじめから多言語対応の印刷物制作が行える会社に依頼する方が近道かもしれません。
ウェブサイトであれば、それがどのように制作されているかによって、理想的な構成方法が異なりますが、実はとても簡単な方法があります。それはWOVNと呼ばれる多言語サイト作成用のプラットフォームを利用することです。1行のスニペット(JavaScriptコード)を貼り付けるだけで、サイト内の元の言語を自動で読み取り、機械翻訳と人力翻訳を組み合わせてサイト上で表現することが可能です。当社でも利用していますが、数ページのサイトであれば5分程度でセットアップが完了でき、超便利です。このWOVNは、15ページまで無料のフリーミアムモデルで提供されていますのでお試しあれ。
また当然の事ながら当社アロハワークスでは、多言語対応の(特に英語、中国語簡体字、繁体字ですが依頼が多いのはハングル、タイ語を加えた5言語)ウェブサイトや印刷物制作をお手伝いしていますので、宜しければ無料相談致しますのでお気軽にお問合せください。