理容店での気づき
私が通っている理容店は元々職場のすぐ近くでしたが、2年ほど前に担当者が独立開業することになり、以来少し離れた場所となりました。僕はこの創業オーナーと他愛ない会話をして、そして髪を整えてもらうためにこのお店にお世話になっています。
数ヶ月前、この店は新しく社員さん(仮にAさんと称します)を迎えました。このAさんも僕が通っていた職場近くの理容店出身で、何度かサービスを受けたこともあったと思いますが、その店は従業員も多くAさんの印象はあまり深くありませんでした。
2人体制となった後もしばらくは私の対応はすべてオーナーが行ってくれていたのですが、3ヶ月ほど前からこのAさんに途中から対応していただくことになりました。初めて担当が変わるときには、恥ずかしながらオーナーからサービスが受けられないことを少し残念に思った自分がいました。
ただその気持ちは良い意味で裏切られました。なぜならこのAさん、実にできる男だったからです。端的に申し上げるとサービスが丁寧なのです。シャンプーもマッサージも顔剃りも技術力が確かで気持ちが良い。あまり主張が強い性格ではないのか初回はまだ緊張感があったのですが、2回3回と顔を合わせるうちに徐々にお互いに親しく話せるようにもなり、こうなるともう彼のサービスを受ける事でもまた十分に満足ができました。今もカットの部分はオーナーに引き続き担当していただいているのですが、たとえAさんに全サービスが引き継がれたとしても問題はないと思います。
思わず感動してしまった私はふと「自分の会社もこのようにできているか」と考えてしまいました。当社のお取引先様も元はその多くが私と言うつながりから取引をスタートしています。その後実務的なところで当社の社員に仕事を引き継ぐことが多いのですが、その時のお客様対応について私が行うのと同じように対応できるようにしなくてはと強く思いました。当社に足りない部分に気づかされました。理想を実現するためには自分の思いを社員に伝え、意志の統一を強化していかなければなりません。
このコロナ禍でのフルリモート状況をコミュニケーション不足の理由としないよう積極的に動いていこうと考えています。当社は設立12年目になりますが、未だに日々気づきが多い毎日です。