リモートワーク1年2ヶ月の所感
当社がフルリモートワークに入ってから早1年と2ヶ月、リモートワークへの移行自体もスムーズでしたが、その後も業務は滞りなく行えています。信頼できるVPN環境というインフラ面の増強こそ実施していますが、その他は日々の業務連絡・管理はもちろんSaaS(Slack、Trelloやバックログ)、会社の電話もFAXもそれ以前からそもそもDialpadやefaxを導入していたので、会社という場所に業務が縛れれることがなかったのがスムーズな移行の大きな要因でした。
経理業務も、もう数年間クラウド会計を利用して税理士さんともすべてオンラインで実施可能になっているし、見積書・請求書も完全オンライン発行、契約書もほぼクラウド対応としています。ミーティングも昨年以降は多くの企業がオンラインに対応いただけています。(自治体さんはその多くがオンラインミーティングに対応できていないので残念です)
私たちのようなスモールビジネスは、今や起業時からこのような環境を整えてスタートすることが出来るので、今更ながらSaaS時代の到来を喜びたいと思います。
さて、こう書いていくとフルリモートで私たちの会社が全く困っていないように見えますが、実は私、会社の代表としてはこの社員と離れて働くという環境は長くは続けたくないと考えています。いつかこの事態が収束したら以前のようにオフィスに集まって仕事をしたいなと考えています。会うのは毎日でなくても良いかもしれません。
なぜここまで業務環境が整っているのにそう考えるのかという疑問に答えるのは少々難しいのですが、一言でいうとリアルな感情量・情報量がオンラインでは再現が出来ないからかもしれません。またパソコン・スマホなどのデジタルツールはどうしてもその使用に一定の緊張感、疲れが発生します。今話題の書籍 “スマホ脳” にもスマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力は低下するとありますが、私自身もデジタル疲れを実感しています。
今まさに具体的に困っている&悩んでいる点としては…例えば
– 社員の状態を十分に把握できないことがある。
– 会社の中期長期的展望について、真剣にならない空気の中で話したい。
– 一緒にランチをしたり、働く楽しさを味わいたい。
– 事業を進めていく熱量を社員に伝播させていくことが難しい。
これを解決するために対面する必要がある頻度、環境について今後引き続き考えていきたいと思います。もちろんその実現にはワクチンなどによる自体の収束が先決で、今は1年2ヶ月前に思い描いた「きっと日本ではダラダラといつまでも収束しない状態が続くんであろう」が実際に続いていて流石にいささか辟易せざるを得ません。
そして今後は “そろそろ日本国民がしびれを切らして怒りだし、物事が前進する” に一票入れたいと思います。”ワクチン普及が先か一揆が先か” というところでしょうか。来年の今頃にはまた更に一歩進んだニューノーマルで仕事をしているかもしれません。
以上、当社のリモートワーク状況についてでした。